2013年01月26日

ビスマス地金と結晶性

まずはこの画像をご覧ください。

bi_ingot_20130101.jpg

見た目がまったく異なる左右の地金、
これが両方とも同じ99.99%(4N)のビスマス地金なのです。
実は右側は結晶性が非常に悪いので避けたいのですが、
仕様の範囲内でのばらつきに過ぎないので、
注文した時の流通状況次第でどちらが来るか判りません。

ここ2年くらいは安定して左側の地金が来ていたのですが、
ついこの間の注文で右側が来てしまいました。
購入元によると、国内大手の精錬会社が出す地金の質が変わったためで、
しばらくは他でも結晶性の悪いビスマス地金が出回るかもしれない、とのこと。

こればかりは気をつけてどうにかなる話ではないので、
今持っている地金を大事に使うしかないかな、と。
posted by 堀石廉 [holyithylene] at 02:34| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
はじめまして、文化祭でビスマス結晶の展示を行いたいのですが質問があります。
4Nのビスマスを購入しようと思うのですが、
結晶性の悪いビスマスにあたってしまった場合はどのようにすればいいのでしょうか?
よくある質問には手間が増えると書いてありましたが、具体的にどのようなことをすればいいのか教えてください。
Posted by at 2013年09月13日 18:18
お返事が遅くなり申し訳ありません。
暗赤熱に加熱してしばらくかき混ぜていると結晶性が改善されるようです。
ただ、これも今までの経験上の話なので、今後も適用できるかは分かりません。
Posted by 堀石 廉 at 2014年02月05日 03:59
結晶の若干のプロからのアドバイスです。

結晶性の改善は一度熔解した後にゆっくりゆっくり徐冷する事で不純物が集まったり、酸素欠陥やボイドが無くなる可能性があるかと思われますので、一度試してにてはいかがでしょうか?

横レス失礼しました。
Posted by しげ〜 at 2014年09月21日 00:45
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